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イベントバナーのデザイン完全ガイド|作り方・サイズ・事例・集客を最大化するコツを徹底解説

2025.12.09

バナー

イベントの集客を伸ばしたいのに、どんなバナーデザインが正解なのか分からず悩んでいませんか?
SNSや広告で流れてくる魅力的なバナーを見るたびに「自分のイベントもこんなふうに注目してもらいたい」と感じる方は多いものです。

この記事では、イベントバナーの作り方からサイズ選び、色やレイアウトのコツ、さらに成功事例までを分かりやすくまとめました。
デザイン初心者の方でも、読みながらそのまま実践できる内容になっています。あなたのイベントがしっかり届き、集客につながるバナーを作るための最短ルートを丁寧にお伝えします。

バナー制作

イベントバナーデザインとは?

イベントバナーデザインとは、セミナー・展示会・キャンペーンなどの開催情報や魅力を短時間で伝え、参加・申し込みへつなげるための視覚的クリエイティブのことです。SNSや広告で流れるスピードが速い現代では、数秒で興味を引けるかどうかがイベントの集客を大きく左右します。

イベントバナーが果たす役割

  • 何のイベントかを瞬時に伝える
  • ターゲットの関心を引き、クリック行動を促す
  • LPや詳細ページへの導線を最適化する

SEOで「必要情報を分かりやすく提示する」ことが重要なのと同じく、バナーも限られたスペースで本質を届ける設計力が求められます。

イベントバナーに必要な基本要素

要素目的
イベント名・テーマ一目で内容を理解させる
日時・場所参加の不安を減らす
メインビジュアル世界観の提示
特典・メリット行動意欲を高める
CTA「申し込み」への後押し

必要最低限の情報を明確に配置することで、バナーの効果は大きく変わります。

イベントバナーの主な種類

  • 集客型(メリット・特典重視)
  • 認知型(世界観・ブランド重視)
  • 販促型(割引・キャンペーン訴求)
  • オンラインセミナー型(講師・テーマ重視)

目的によって訴求内容が変わる点を押さえると、成果が安定します。

イベントバナーが失敗しやすい理由

  • 情報量が多すぎて読まれない
  • ターゲットが不明確
  • 色や写真がイベントの印象と合っていない
  • CTAが弱い
  • サイズや規格を無視している

よくある失敗を避けるだけで一定の品質に到達できます。

デザイン前の情報整理が最重要

デザイン前に以下を整理すると、迷わず作れます。

  • イベントの目的
  • 伝えたいメッセージ
  • ターゲット像
  • 差別化ポイント
  • LPとの役割分担

情報整理=バナーの質が決まる工程です。

イベントバナーのサイズ一覧|Web広告・SNS・LPで使い分ける基準

イベントバナーは「どこに掲載するか」によって最適なサイズが全く異なります。
SNS・広告・LPではユーザーの視線の動きも、表示比率も、読みやすい文字サイズも違うため、“1つのデザインを縮小して使い回す”のは絶対に避けるべきポイントです。

正しいバナーサイズを選ぶことは、
● 文字の可読性
● 写真の見え方
● クリック率(CTR)
● ブランドの印象
に直結します。

ここでは、Web広告・SNS・LPで必ず押さえておくべき主要サイズと、その使い分け基準を丁寧に整理していきます。

Web広告(Google/Yahoo)で使われる主要バナーサイズ

Web広告は、表示される面積が限られているため、「読みやすさ」= CTRの高さに直結します。
以下は必ず制作しておきたい代表的なサイズです。

Google/Yahooの推奨サイズ一覧

サイズ名称特徴・使うべき理由
1200×628レスポンシブ広告用Web広告の王道比率。SNSでも共通使用できる万能サイズ
300×250レクタングルもっとも表示回数が多くCTRも安定する「必須サイズ」
336×280ラージレクタングルテキストを少し多めに入れられ、セミナー訴求に相性◎
728×90ビッグバナー横長で目に入りやすい。企業イベントやLP上部に強い
250×250スクエア認知目的でよく表示される安定サイズ

Web広告サイズのポイント

  • 縦横比が違うため“別デザイン”として作る必要がある
  • 同じ配置でも比率が違えば、文字が潰れたり、写真が切れたりする
  • Googleは「読みやすさ」を重視するため、文字は少なめが鉄則

Web広告は“情報より見やすさ優先”が成果につながります。

SNSで主に使われるイベントバナーサイズ

SNSは縦長・横長・正方形が混在するため、媒体ごとの最適化がCTRに直結します。

Instagram

用途推奨サイズ特徴
フィード1080×1080最も自然に見える正方形。イベント告知の王道
ストーリーズ1080×1920縦長全画面。視線を独占でき、参加導線を作りやすい

Instagramは「世界観」が重要なので、写真と色の調和が効果を生みます。

X(旧Twitter)

用途推奨サイズ特徴
投稿バナー1200×675横長。情報の“横展開”が得意でクリック率が高い

Facebook

用途推奨サイズ特徴
広告1200×628年齢層が高いため文字情報多めでも読まれる

SNSサイズ最適化のポイント

  • Instagramは写真重視、Xは情報重視
  • スマホでの可読性を最優先に
  • 正方形(1080×1080)は全SNSで使いやすい万能サイズ

SNSは“スクロールを止める力”が最重要です。

LP(ランディングページ)で使うイベントバナーサイズ

LPでは、SNSや広告よりもサイズが大きく、
世界観の統一・読みやすい文字配置・テーマの明確化が最重要になります。

LPの代表的なバナーサイズ

用途推奨サイズ理由
ヒーローイメージ約1600×600前後PC画面を横断する大きなビジュアルで世界観を伝える
イベント紹介バナー1200×600 / 900×400情報を整理して伝えられる“黄金比”
スマホ用バナー750×1200(縦長)スマホ表示で圧倒的に読みやすい

LPバナー最適化のポイント

  • PCとスマホで別デザインを作るのが理想
  • スマホでは文字を大きくし、行間を広めに
  • バナーとLPの色を揃えると“離脱率が下がる”

LPは“読みやすい=申し込み率UP”に直結します。

クリック率を高めるイベントバナーのデザイン要素

イベントバナーのクリック率(CTR)は、デザインの“ほんの少しの工夫”で大きく変わります。
特に、ユーザーがスクロール中に見るSNSや広告では、2秒以内に「気になる!」と思わせられるかが勝負です。

ここでは、成果につながるバナーに共通する4つのデザイン要素を分かりやすく整理します。

1. 見やすく整理されたレイアウト(情報の優先順位)

イベントバナーは、情報を全て詰め込むと読まれません。
まず重要なのは “何を一番伝えたいのか”を決め、優先順位をつけること

配置の基本は次の3つ。

  • タイトル(イベント名)を中央 or 左上に置く
  • 日時・場所はまとめて1箇所に
  • CTA(申し込みボタン)は右下 or 下部中央へ

視線の流れに合わせて情報を並べることで、短時間でも内容が理解されクリックにつながります。

2. コントラストの強い配色(文字が読みやすい)

文字が読みづらいバナーは、それだけで離脱率が上がります。

特に重要なのは 背景と文字色のコントラストを強めること

  • 白背景 × 黒文字 → 読みやすさNo.1
  • 濃紺 × 白文字 → ビジネスセミナーに強い
  • 黒背景 × 黄色文字 → 注意を引きやすいが使いすぎ注意

スマホ表示ではさらに文字が小さく見えるため、
コントラストが弱いと 内容が読まれずCTRが半分以下になることもあります

3. 余白を活かした“メリハリ”のあるデザイン

余白は「情報が整理されている」という安心感を生みます。

  • 写真の周りに余白
  • 文字ブロックと写真を離す
  • 行間をしっかりとる

これだけでプロ感が出て、内容がすっと頭に入ります。

余白のないバナーは、
「読みにくい → 戻る → CTR低下」
という負の連鎖が起こりやすいため、最も注意が必要です。

4. 強いCTA(行動喚起)の配置と色

CTA(例:無料参加/詳細を見る)は、クリック率に大きく影響します。

効果的なCTAの作り方は次の3つ:

  • 色は 青・緑・オレンジ が基本(自然と押したくなる色)
  • 言葉は短く、行動を明確に
  • バナーの下部 or 右側に配置

  • 「無料で参加する」
  • 「今すぐ申し込む」
  • 「詳細を見る」

CTAの改善だけでCTRが1.5倍~2倍になることも多いです。

色・フォント・写真選びの基本|イベントの世界観を伝えるデザイン設計

イベントバナーの印象は、色・フォント・写真の3つでほぼ決まります。
どれもデザインの“雰囲気づくり”に直結するため、ここを外すとイベントの価値が伝わらず、クリック率にも影響します。

ここでは、初めてでも迷わず選べるように、イベントの種類に合わせた最適な設計方法をまとめました。

1. 色選びの基本|イベントの性質に合わせる

色は「イベントの世界観」を最も強く表す要素です。
特に、以下の3つを基準に選ぶと失敗しません。

● 色選びの基準(3つ)

  1. イベントの内容(ビジネス/販売/エンタメ)
  2. ターゲットの性別や年代
  3. 伝えたい雰囲気(信頼・華やかさ・高級感)

● イベント別のおすすめ配色

イベントの種類推奨カラー理由
ビジネスセミナーネイビー・ブラック・グレー信頼感・知的さが伝わる
女性向け講座ベージュ・ピンク・パステル優しさや親しみやすさを演出
展示会・カンファレンス青・白・黒すっきり見え、読みやすい
フェス・販売イベント赤・黄色・ビビッドカラー賑やかさ・勢い・注目度UP

● 注意点

  • 色を使いすぎると世界観が崩れる
  • 背景と文字のコントラストが弱いと読まれない

色は“印象”と“読みやすさ”の両立を目指すと成功します。

2. フォント選びの基本|読みやすく・世界観に合うことが最重要

フォントは“雰囲気の言語化”です。
同じ言葉でもフォントが違えば、全く違う印象になります。

● イベントバナーに向いている代表フォント

フォントタイプ向いているイベント特徴
ゴシック体セミナー・展示会太字にしやすく視認性が高い
明朝体女性向け・高級系イベント上品・知的な印象
丸ゴシックワークショップ・初心者向け柔らかく親しみやすい
太めのゴシック販売イベント力強く、注目されやすい

● フォント選びのポイント

  • タイトルと本文のフォントを変えてメリハリをつける
  • 文字数が多い場合は丸ゴシックや細明朝を避ける(読みにくい)
  • 太字と細字を組み合わせると読みやすくなる

フォントは“読みやすさ優先・世界観はその次”で選ぶのが正解です。

3. 写真選びの基本|主役が明確で、文字を置ける構図が最適

写真は、ユーザーが最初に見る“視覚的な入口”です。
特にイベントバナーでは、以下の要素が揃っている写真が高パフォーマンスを出します。

● 良い写真の条件

  • 主役(人物・商品)が明確
  • 文字を置く“余白”がある
  • 全体が明るく、彩度を落としすぎない
  • スマホ画面でも認識できるシンプルな構図

● 避けたほうがよい写真

  • 主役がどれかわからない群衆写真
  • 色が多くてゴチャゴチャしている
  • 文字を置く場所がない構図
  • 暗すぎる・コントラストが弱い写真

イベントバナーは広告同様、写真のわかりやすさ=クリック率です。

色 × フォント × 写真 の組み合わせが世界観をつくる

例えば…

● ビジネスセミナーの場合

  • 色:ネイビー×白
  • フォント:太めゴシック
  • 写真:講師のポートレート
    → 誠実さ・専門性が強く伝わるバナーに

● 女性向けイベントの場合

  • 色:ベージュ×ブラウン
  • フォント:明朝体・細ゴシック
  • 写真:やわらかい逆光の女性写真
    → 優しさ・安心感・上品さを表現

この「組み合わせデザイン」が、イベントの“世界観”をそのままバナーに反映させます。

ターゲット別デザイン戦略|年代・性別・目的に合わせた最適な訴求方法

イベントバナーは 「誰に届けるか」 でデザインが大きく変わります。
ターゲットが違えば、魅力に感じる言葉・色・写真・レイアウトのすべてが変わるため、
闇雲に作ると印象がぼやけ、クリック率が落ちてしまいます。

ここでは、年代・性別・目的分類に分けて、最適な訴求方法を分かりやすく整理します。

1. 年代別のデザイン戦略

年代によって
● 色の好み
● 情報量の許容範囲
● 読みやすい文字サイズ
が大きく変わります。

● 20代向け

  • 明るい色・トレンド感のあるデザイン
  • スマホ画面で映える強めの写真
  • 文字は少なめ、キャッチーに

例:ポップ、スタイリッシュ、映える方向性

● 30〜40代向け

  • 落ち着いた配色(ネイビー、ベージュなど)
  • 信頼性・利便性を重視したメッセージ
  • 情報は整理して1〜2点に絞る

例:セミナーや学び系イベントの王道デザイン

● 50代以上向け

  • 大きめの文字、強めのコントラスト
  • 写真やアイコンで“内容が一目で理解できる”構成
  • 複雑な装飾を避けシンプルに

例:読みやすさ優先、安心感のあるデザイン

2. 性別別のデザイン戦略

● 女性向けイベント

  • 柔らかい色(ベージュ、ピンク、パステル)
  • 明朝体や細身フォントで品のある印象
  • 写真はナチュラル・明るめトーン

キーワード:やさしさ・癒し・上品さ

● 男性向けイベント

  • ネイビー・黒・グレーなど冷静でシャープな配色
  • ゴシック体、太めフォントで力強さを演出
  • 余白を広めに取り、クールで整ったレイアウト

キーワード:信頼感・効率・知的

3. イベントの目的別デザイン戦略

● 学習・セミナー系イベント

  • 講師写真を大きく入れる(信頼性UP)
  • テーマを短く明確に書く
  • 主張しすぎない落ち着いた色

目的:信頼性 → 興味 → 行動の流れを作る

● 販売・キャンペーン系イベント

  • 特典・割引を大きく表示
  • 赤・黄色などの注意喚起色が有効
  • CTAボタンを太めにして強調

目的:瞬間的に興味を引き、クリックにつなげる

● 体験会・ワークショップ系イベント

  • 親しみやすい写真・丸みのあるフォント
  • 柔らかめの配色で参加ハードルを下げる
  • 具体的な成果や楽しさをコピーで表現

目的:安心感と親しみやすさの演出

4. ターゲット別デザインの組み合わせ例

● 例:女性向け × セミナー × 30代

  • 色:ベージュ×ホワイト
  • フォント:明朝体+細ゴシック
  • 写真:講師の柔らかいライティング写真
  • 訴求:「自分らしく働くための〇〇講座」

● 例:男性向け × ビジネス展示会 × 40代

  • 色:ネイビー×グレー
  • フォント:太ゴシック
  • 余白:広め
  • 訴求:「成果につながる最新ソリューションを体験」

● 例:20代向け × ワークショップ × 趣味系

  • 色:明るめのパステル
  • 写真:楽しそうな参加者の写真
  • コピー:「初めてでも気軽に参加できる!」

イベントバナーに必ず入れるべき情報リスト|日程・場所・特典・CTAなど

イベントバナーは「短い時間で必要な情報を正確に伝える」ことが最重要です。
どれだけデザインが綺麗でも、必要情報が欠けているとユーザーは参加判断ができず、クリック率も申し込み率も下がってしまいます。

ここでは、イベントバナーに必ず入れるべき情報を、分かりやすく整理してまとめます。

1. イベント名・テーマ(最重要)

バナーを見た瞬間に「どんなイベントか」が理解できることが最優先です。

● 良い例

  • AI活用で売上を伸ばすセミナー
  • 初心者向けカメラワークショップ
  • 期間限定!冬のクリスマスフェア

● ポイント

  • 抽象的なタイトルは避ける
  • なるべく 短く、具体的に
  • 余白を広くとり、大きめに配置

タイトルが曖昧だと、ユーザーが“判断”できないため離脱しやすくなります。

2. 日時・場所(参加判断に必須)

ユーザーが最初に確認したいのは 「いつ・どこで」 の情報です。

● 記載項目

  • 開催日(例:12月20日 土曜)
  • 開催時間(例:13:00〜15:00)
  • 場所(オンライン/オフライン)
  • オンラインの場合 → Zoom or Google Meet など

● 見やすく書くコツ

  • 行を分けずに、ひとまとまりで配置
  • 他の情報より小さくても良いが、読みやすさは必須

日時・場所が分かりやすいだけで、クリック率は大きく変わります。

3. 講師・出演者・主催者

特にセミナーやワークショップの場合、「誰がやるのか」 が安心材料になります。

● 良い記載方法

  • 講師の顔写真+名前
  • 主催者ロゴ
  • 実績の一言(例:SEO歴10年/年間1,000人指導)

写真があるだけで信頼感が増し、参加ハードルが下がります。

4. 特典・メリット(クリックを増やす要素)

イベントバナーでは、メリットの有無がクリック率を大きく左右します。

● 代表的なメリット例

  • 参加無料
  • アーカイブ視聴可能
  • 参加者限定資料プレゼント
  • 初心者でも安心
  • 少人数制で質問しやすい

● 掲載のコツ

  • アイコンを使うと視認性UP
  • 文言は短く、箇条書きに

メリットを明確に出すことで、スクロール中のユーザーが立ち止まってくれます。

5. 参加費(無料か有料か)

参加費は判断材料としてとても重要です。

● 表現例

  • 無料
  • 1,000円
  • 早割あり

無料の場合は 必ず大きく見せる のが基本です。

6. CTA(行動ボタン)

イベントバナーの成果は、CTAでほぼ決まります。

● 有効なCTA文例

  • 無料で参加する
  • 今すぐ申し込む
  • 詳細を見る
  • 30秒で参加登録

● デザインのポイント

  • 色は青・緑・オレンジなど目立つ色
  • バナー下部か右下に配置
  • 文言は短く、行動を明確に

CTAの改善だけでクリック率が1.5〜2倍になることも珍しくありません。

7. 主催者ロゴ・信頼情報

信頼感を出すために、主催企業のロゴは入れておくほうが安心です。

● その他の信頼要素

  • 過去の開催回数
  • 実績の数字
  • 提携企業のロゴ

“信頼情報”はとても小さくて良いですが、あると参加率が上がります。

イベント内容が伝わるキャッチコピーの作り方|反応率が上がる言葉選び

キャッチコピーは、イベントバナーの中でも クリック率を最も左右する要素 です。
SNSでも広告でも、ユーザーはバナーを“数秒”しか見ません。
その一瞬で「自分に関係ある」「参加したい」と思わせる言葉が入っているかどうかで、成果が大きく変わります。

ここでは、初心者でも迷わず作れるキャッチコピーの作り方を、分かりやすく解説します。

キャッチコピーは「誰のためのイベントか」を最初に決める

良いキャッチコピーは、まずターゲットが明確です。

● 例(ターゲットが分かるコピー)

  • 初心者のためのSNS集客セミナー
  • 忙しいママのための時短レシピ講座
  • 個人事業主向けの売上アップセミナー

ターゲットが明確だと、ユーザーが「これは自分のためだ」と感じ、クリック率が上がります。

2. ベネフィット(得られる結果)を入れる

ただイベント名を書くだけでは弱く、「参加するとどうなる?」が伝わりません。

● ベネフィットの例

  • たった1日で基礎が分かる
  • 今日から使える知識が身につく
  • 集客が2倍に増える方法が学べる

● 良いコピー例

  • 初心者でも今日から使える!SNS集客の基本が1日で分かる
  • 売上アップの秘訣を90分で学べるセミナー

「参加後の未来」が描けるほど、反応率は高まります。

3. 数字を入れると説得力が一気に上がる

数字は、視覚的にも脳へのインパクトが強く、クリック率を上げる効果が高いです。

● 有効な数字の例

  • 3つの方法
  • 90分
  • 先着50名
  • 参加者の80%が効果を実感
  • 初開催/第10回 など

● 数字入りコピー例

  • 90分で分かる!はじめてのWeb集客講座
  • 先着50名|効果が出るSEO対策を3つのステップで紹介

4. 限定性・緊急性を加えると“押されやすくなる”

イベントバナーは、行動喚起が弱いとスルーされます。

● 効果的な表現

  • 今だけ
  • 期間限定
  • 先着〇名
  • 無料
  • 初回限定

● 例

  • 先着30名限定|無料で学べるSNS講座
  • 今だけ公開!実例つきWebデザインセミナー

「今しか参加できない」という意識が高まり、クリック率が大きく向上します。

5. キャッチコピーの構成テンプレ(すぐ使える)


以下のテンプレは、イベントバナーで最も反応が良い型です。

★ テンプレ1:ターゲット+ベネフィット


○○向け|△△が身につくセミナー

初心者向け|3ヶ月でフォロワーを増やすSNS講座

テンプレ2:数字+メリット
〇〇分で××が分かる!

90分で売上が伸びる広告運用の基本が分かる

★ テンプレ3:限定性+ベネフィット


先着〇名|△△できる〇〇講座

先着50名|集客が2倍になるLP作成講座

6. 避けたほうがいいキャッチコピー

  • 抽象的すぎる(例:新しい未来へ)
  • 長すぎる(10〜13語以内が理想)
  • 専門用語だらけで伝わらない
  • “誰向け”か分からない

イベント名だけでは弱いため、必ずベネフィットを加えるのがコツです。

SNS向けイベントバナーの作り方|Instagram・X・Facebookで成果を出すコツ

SNSはスクロールが速く、ユーザーがバナーを見る時間は 1〜2秒
その一瞬で「参加したい」と思わせるためには、媒体ごとの最適化が必須です。

以下では、Instagram / X / Facebook を比較しながら、成果が出るデザインポイント をわかりやすくまとめます。

SNSごとの特徴と最適デザインを比較

まずは、3媒体の“性質の違い”を表に整理しました。

SNSによる特徴の違い

SNSユーザー傾向重視される要素最適サイズデザインの方向性
Instagram20〜40代女性多め / 世界観重視写真・雰囲気1080×1080 / 1080×1920おしゃれ・余白・色統一
X(Twitter)情報収集型 / 速報性高めタイトル・数字・情報1200×675シンプル・ぱっと読める配置
Facebook30〜60代 / ビジネス系強い信頼性・実績1200×628真面目・丁寧・落ち着いた配色

上の表のように、同じイベントでもSNSごとに「刺さるデザイン」が全く違う ことが分かります。

Instagram向けイベントバナーの作り方(世界観で惹きつける)

◎ 推奨サイズ

用途推奨サイズ
フィード投稿1080×1080(正方形)
ストーリーズ1080×1920(縦長)

◎ Instagramで成果が出るデザインポイント

  • 写真の雰囲気が最も重要
  • 色数は2〜3色で統一
  • テキストは短く(10〜15語以内)
  • 世界観(トーン)を揃えると保存率UP

◎ 良い例と悪い例(簡易表)

バナー例の傾向良い悪い
写真明るく主役が明確暗い・主役が不明確
2〜3色で統一多色でゴチャつく
テキスト少なめで洗練詰め込みすぎ
全体印象“映える”デザイン広告感が強すぎる

Instagramは「美しい・好き・おしゃれ」という感覚が行動のきっかけになりやすいので、世界観の統一 がカギ。

X(旧Twitter)向けのイベントバナーの作り方(情報を瞬時に伝える)

◎ 推奨サイズ

用途推奨サイズ
投稿バナー1200×675(横長)

◎ Xで成果が出るポイント

  • タイトルは大きく太字で
  • 数字(例:90分/3つの方法/先着50名)が効果大
  • 余白を広くし、一瞬で読める構成に
  • 色のコントラストは強めに

◎ 情報配置のおすすめパターン

① タイトル(大きく中央 or 左上) ② メリット(1行) ③ 日時 ④ CTA(右下)

◎ 良い/悪いバナーの比較表

評価良い例悪い例
読みやすさ大きな太字、情報3つ以内文字が小さい、情報量が多い
背景×文字が高コントラスト同系色で読みにくい
伝わる速さ1秒で分かる構図見る場所に迷う

Xは“情報”のSNSなので、とにかく読みやすく。

Facebook向けのイベントバナーの作り方(信頼感で勝負)

◎ 推奨サイズ

用途推奨サイズ
広告用1200×628

◎ Facebookの特性

  • 年齢層が高く、ビジネス利用が多い
  • 世界観より「信頼性」を重視
  • 落ち着いた色が好まれやすい

◎ デザインのポイント

  • 講師写真・実績を入れると効果的
  • 配色はネイビー・白・グレーなど
  • テキスト量はInstagramより多くてもOK

◎ 良い/悪い例(比較表)

項目良い例悪い例
印象落ち着いて信頼感がある派手すぎて信用しづらい
情報講師・開催日・メリットが整理されている情報が散らばっている
フォントシンプルで読みやすい装飾的で見づらい

Facebookは「信頼されるデザイン」が最重要ポイント。

SNS共通|成果を出すための4つの必須ルール

ルール内容
1. テキスト最小限一瞬で内容を理解できる量だけに絞る
2. 主役が分かる写真人物・商品・講師など “一番伝えたいもの” を明確に
3. コントラスト強めの配色スマホ画面では文字が小さくなるため必須
4. しっかりしたCTA(行動喚起)「無料参加」「今すぐ申し込む」など行動が明確な文言

Web広告(ディスプレイ広告)で成果を出すイベントバナーのポイント

Web広告(Google/Yahooディスプレイ広告)は、SNSよりも “読みやすさ・理解の速さ” がCTRに直結 します。
ユーザーは広告を意識して見ているわけではないため、瞬時に内容が理解できるかどうかが、クリック率・獲得単価(CPA)を大きく左右します。

ここでは、ディスプレイ広告で高パフォーマンスが出るデザインの特徴を、表を使って丁寧に整理していきます。

1. Web広告に適したサイズと特徴

Web広告は「掲載面が小さい」ため、SNSよりも文字が潰れやすく、構図が制限されます。
まずは必須サイズを確認しておきましょう。

よく使われる代表的な広告サイズ一覧

サイズ名称どんなときに使う?特徴
300×250レクタングル最も一般的に表示される枠CTRが高い・必須で作るべき
336×280ラージレクタングル文字を少し多めに入れたい時セミナーに相性◎
728×90ビッグバナーPCページの上部に表示視認性が高い
1200×628横長比率Google推奨比率・SNS兼用汎用性が高いので基準になる
250×250スクエア認知目的でよく表示文字少なめの構成が向く

広告サイズは媒体により挙動が違うため、複数サイズを作ることが成果の第一歩

2. 成果につながるWeb広告デザインの3大原則

Web広告にはSNSと違う、明確な「勝ちパターン」があります。

原則を比較表で整理

原則内容なぜ必要?
① 読みやすさ最優先文字を大きく、情報は3つ以内に小さな枠では情報過多が即離脱に
② 主役の写真は大きく講師・商品など一番伝えたいものを中央に視認性UP → CTR向上
③ CTAを必ず入れる「無料」「参加する」など行動喚起CTAの有無でクリック率が2倍変わる

広告は流し見されるため、難しいデザインより「瞬間で理解できる」構図が最強です。

3. Web広告の情報配置(黄金レイアウト)


どの業界でも成果が出た共通レイアウトはこちら:

LP(ランディングページ)とバナーの連動設計|申し込み率を上げる導線設計

イベント集客において、バナーとLP(ランディングページ)の一貫性は非常に重要です。
バナーでユーザーの興味を引いた後、LPで適切に情報を提示しなければ、申込率(CVR)は大きく低下します。

ここでは、バナーとLPをどのように連動させれば、ユーザーが迷わず行動できる導線がつくれるのかを整理します。

1. バナーとLPの連動が重要な理由

バナー → LP への流れは、ユーザーの心理行動に基づいています。

● バナーとLPを連動させる目的

  • ユーザーの「期待」と「実際の内容」のズレを防ぐ
  • 離脱率の低下
  • CTA(申し込み)までの導線を短縮
  • 信頼感を高める

● よくある“連動していない”例

問題点説明
バナーとLPの色が違うユーザーが別のページだと感じ、離脱が増える
バナーの訴求内容がLPにない期待とのギャップで不信感につながる
LPのファーストビューで別テーマを提示ユーザーが混乱し、スクロールされない

バナーとLPは「セット」で成果を出す必要があります。

2. 連動設計の基本ルール

成果を上げるための連動設計には、押さえるべき基本ポイントがあります。

● バナーとLPの統一項目

統一すべき要素理由
タイトル(イベント名)クリック後、同じ文言が表示されると安心感が生まれる
配色世界観の統一により離脱率を抑えられる
フォントの雰囲気ブランド認識がしやすくなる
主要訴求(特典・メリット)期待通りの内容が提示され、読み進めてもらえる

特に「タイトル」は重要で、バナーとLPの文言が違う場合はCVRが大きく低下します。

3. LPファーストビューの設計ポイント

LPのファーストビューは、ユーザーの滞在時間を決める最重要部分です。

● ファーストビューに必ず入れる要素

  • タイトル(バナーと同一の文言)
  • イベントのメリット
  • 日時・場所
  • 講師・主催者情報
  • CTA(申し込みボタン)

● 良いファーストビュー構成(例)


① イベントタイトル(バナーと同じ)
② 参加メリット(箇条書き)
③ 開催日時・形式(オンライン/オフライン)
④ 講師の写真と実績
⑤ CTAボタン(ページ上部に固定できると理想)

ユーザーはバナーの内容を記憶しているため、同じ情報を適切な順序で提示することが重要です。

4. バナーとLPの導線一致チェックリスト

以下のチェック項目を満たしているか確認すると、導線の矛盾を防ぐことができます。

✔ 連動設計チェックリスト
チェック項目 状況

タイトルがバナーと完全一致している     □
メインカラーが同じ             □
バナーで提示した特典がLPにも記載されている □
バナーで強調したメリットが、LP冒頭にある  □
バナーの写真とLPの写真の雰囲気が揃っている □
CTAボタンがLPの上部と下部に配置されている  □
LPがスマホ最適化されている □

チェックがすべて埋まるほど、CVRは安定して向上します。

5. LPへの遷移後に離脱を防ぐポイント

LPでの離脱を防ぐには、ユーザーが「迷わない」ことが重要です。

● 離脱を防ぐための具体的施策

  • CTAボタンを常時表示する(スクロール追従も有効)
  • 見出しを増やし、情報を細かく分ける
  • 難しい言葉を使わず、簡潔に説明する
  • スマホ版の文字サイズを大きくする

ユーザーは時間がないため、情報の提示方法を最適化することが求められます。

6. バナーとLPの相乗効果でCVRを最大化する

バナー単体でクリック率を上げることはできますが、LPと連動することで成果はさらに伸びます。

● 相乗効果が生まれる理由

  • 一貫した世界観が安心感を与える
  • 情報が整理されているため、申し込みまでの迷いが消える
  • 信頼性が高まり、参加意欲が向上する

【事例】成功しているイベントバナーデザイン集|真似できるポイント解説

成果を出しているイベントバナーには、一見バラバラに見えても共通する「成功パターン」が存在します。本章では、セミナー・展示会・ワークショップなど、タイプの異なるイベントバナー事例を分類し、それぞれの共通点と真似できるポイントを整理します。

※画像は紹介できないため、構成・デザイン特徴を文章と表で具体的に示します。

1. ビジネスセミナーバナーの成功パターン

ビジネス系セミナーは「信頼性」と「読みやすさ」が最重要となります。

● 成功事例の構成

① 講師写真(大きめ)
② 明確なタイトル(太字)
③ 主なメリット1行
④ 開催日時・オンライン表記
⑤ CTA(無料・参加登録)

● 成功バナーの特徴と理由

要素特徴成果につながる理由
写真講師写真を大きめに配置信頼性が一瞬で伝わる
ネイビー・白を基調落ち着きと専門性を表現
文字量最小限(10〜15語)読みやすく離脱が少ない
メリット1行に簡潔に記載参加する価値が即理解できる
CTA右下に強調配置行動を迷わせずクリックを促す

● 真似できるポイント

  • 文字は“少ないほど強い”
  • 信頼性を出すために講師の顔を必ず掲載
  • 濃色背景+白文字は読みやすさが高い

2. ワークショップ・体験会バナーの成功パターン


ワークショップや体験イベントは「親しみやすさ」と「楽しさ」を伝えることが重要です。
● 成功事例の構成

① 明るい雰囲気の写真
② タイトル(丸みのあるフォント)
③ 参加対象(初心者歓迎など)
④ 開催情報(日時・場所)
⑤ 特典(材料費込み・持ち物不要など)

● 成功バナーの特徴

要素特徴なぜ効果的か
写真笑顔や活動中の様子参加イメージが湧きやすく不安を軽減
パステル・ベージュなど柔らかい色優しい印象で参加ハードルを下げる
フォント丸ゴシック系親しみやすさが増す
メリット初心者歓迎などを強調即判断でき、参加ハードルが下がる

● 真似できるポイント

  • やさしい配色にする
  • “難しそう”を感じさせない丸みのあるフォント
  • 初心者でも気軽に参加できる印象を演出

3. 展示会・カンファレンスの成功パターン
企業展示会のバナーは「専門性」や「規模感」を伝えることが中心になります。

● 成功事例の構成


① メインビジュアル(会場写真 or プロダクト)
② 太字タイトル
③ 日程・場所
④ 講演内容または出展内容
⑤ 参加登録CTA
● 成功バナーの特徴

要素特徴理由
写真会場・技術・ブースの写真イベントの規模や信頼性が一目で伝わる
黒・青・グレーなどシャープビジネス感を強化
文字配置左揃え or 中央揃えで整理専門イベントに多い構成
CTA「来場登録はこちら」など明確行動を迷わせない

● 真似できるポイント

  • プロの写真を使い、専門性を演出する
  • 文字を揃えて整然とした印象を与える
  • シンプルな構図で信頼感を出す

4. 販売イベント・キャンペーンの成功パターン

販売系イベントは「インパクト」と「メリット訴求」がポイントです。

● 成功事例の特徴

要素成功パターン目的
赤・黄・黒など強い色注目を集める
フォント太字・大きめ目に入りやすく理解が早い
メリット割引・数量限定など即時性(今参加したい)を刺激
写真商品写真を中央に一目で何が対象かわかる

● 真似できるポイント

  • 強い色を使うが、2〜3色に抑えて整える
  • 数字(20%OFFなど)を大きく表示
  • 何のイベントか即判別できる構図にする

5. 成功バナーに共通する「3つの要素」

異なるタイプのイベントでも、成果が出るバナーには次の共通点があります。

成功バナーの共通要素

共通点内容
① 主役が明確講師・商品・会場写真がはっきりわかる
② 情報が整理されているタイトル、メリット、日時が即理解できる
③ CTAが強い「無料」「申し込む」など行動を促す文言

この3点を押さえるだけで、デザインの質は大幅に向上し、クリック率も改善されます。

Canva・Figmaで作るイベントバナー|初心者でも使えるテンプレート活用法

イベントバナーを制作する際、専門的なデザインソフトを使わなくても、CanvaやFigmaを活用することで、高品質なバナーを効率的に制作できます。本章では、それぞれのツールの特徴と、イベントバナー制作における最適な使い方をまとめます。

1. CanvaとFigmaの違いを比較

まずは両ツールの特徴を比較し、どのように使い分けるべきかを整理します。

CanvaとFigmaの比較表

項目CanvaFigma
操作難易度低い(初心者向け)中〜高(デザイナー向け)
テンプレート数非常に多い少なめ(自作前提)
素材提供写真・図形・アイコンなど豊富素材よりレイアウト設計向き
同時作業可能(コメント機能あり)非常に強力・共同制作向け
向いている用途SNSバナー・チラシ・簡易デザイン本格的なバナー・サイズ展開
デザイン自由度高くはない非常に高い

両者は競合というより、目的によって使い分けるべきツールです。

2. Canvaでイベントバナーを作るメリット

Canvaは初心者でも扱いやすく、テンプレートを使って短時間でバナーを完成させられます。

■ Canvaのメリット

  • 豊富なテンプレートが利用できる
  • 写真・イラスト素材が無料で多数利用可能
  • 文字の配置が自動で整うため初心者でも崩れにくい
  • スマホでも編集可能

Canvaでのイベントバナー制作がおすすめのケース

ケース理由
SNS用バナーを多数作りたい正方形・ストーリーズなどテンプレが豊富
デザイン初心者操作が簡単で失敗しにくい
スケジュールが短い数十分で完成させられる

3. Canvaで失敗しないためのポイント

Canvaは便利ですが、テンプレートのまま使うと「他のバナーと似てしまう」ことがあります。
以下の点を意識するとクオリティが上がります。

■ Canvaの活用ポイント

  • 色をイベントの世界観に合わせて変更する
  • フォントを日本語に最適なものへ置き換える
  • 写真はできるだけ自前の素材を使う
  • 余白を詰めすぎない

テンプレートはあくまで“ベース”として使い、イベントに合わせて調整することが重要です。

4. Figmaでイベントバナーを作るメリット

Figmaはプロのデザイナーも使用する高機能ツールで、細かい調整や複数サイズ展開が得意です。

■ Figmaのメリット

  • 複数サイズのバナーを効率的に作成できる
  • 余白・レイアウト・色の統一管理がしやすい
  • 共同編集が強力でチーム制作向け
  • ベクターデザインのため高解像度出力に強い

Figmaが向いているケース

ケース理由
Web広告用に複数サイズを作るコンポーネント機能で効率的
クオリティの高いデザインが必要繊細な調整が可能
デザイナーと共同で作業するコメントや共有が便利

5. Figmaを使う際の実践ポイント

Figmaは自由度が高い反面、慣れないと難しく感じる場合もあります。

■ 失敗を避けるポイント

  • まずは1サイズでデザインを固めてから横展開する
  • 文字・写真のスタイルを統一し、コンポーネント化する
  • 色はブランドカラーをベースに設定する
  • スマホ表示時の可読性を常にチェックする

6. CanvaとFigmaの使い分け戦略

下記の表は、どちらを使うべきか判断しやすいようまとめたものです。

■ どちらを選べばよいか?

目的推奨ツール
SNSバナーを短時間で作りたいCanva
美しい世界観のバナーを作りたいCanva
Web広告用の複数サイズを作成したいFigma
高度な調整をしたいFigma
チームでデザイン制作したいFigma

どちらが優れているというより、目的に応じて適切に選ぶことが成果への近道です。

デザイナーに依頼する時のポイント|失敗しない指示書(ラフ)の作り方

イベントバナーの仕上がりは、デザイナーへの「依頼内容の明確さ」に大きく左右されます。
どれだけ優秀なデザイナーであっても、情報が曖昧だと意図と違うデザインが上がってしまい、修正回数が増え、納期が遅れ、品質にも影響が出てしまいます。

この章では、イベントバナー制作をデザイナーに依頼する際に、最低限押さえておきたいポイントと、失敗しない指示書(ラフ)の作り方を整理します。

1. デザイナー依頼でよくある失敗と原因

まず、依頼時に起こりやすいトラブルを明確にしておきます。

よくある失敗例と原因

失敗例原因
思っていたデザインと違うイメージ共有不足/参考例が無い
情報が入り切らない伝える情報が整理されていない
何度も修正依頼が発生するラフ(下書き)が不十分
デザインの世界観が合わない色・写真の方向性が共有されていない
納期が遅れる初回依頼内容が曖昧で再設計が必要になる

これらの多くは、依頼内容の曖昧さによって発生します。

2. 依頼前に整理すべき情報

デザイナーへ依頼する前に、以下の項目を整理しておくことで、制作の精度が大幅に向上します。

■ 依頼前チェックリスト

項目意味
イベントの目的認知向上/集客/販売促進など
ターゲット20代女性、30代ビジネス層、初心者など
メイン訴求特典・メリット・数字など
必要なバナーサイズSNS、Web広告、LPなど
使用したい写真・素材講師写真、商品画像、会場写真など
ブランドルール色・ロゴ・フォントなどの統一基準
掲載イメージSNS、LP上部などの掲載先確認

情報が整理されているほど、デザイナーは正確に「意図」を反映できます。

3. 失敗しない指示書(ラフ)の作り方

指示書は、バナー制作の「設計図」となるものです。
次の項目を網羅しておくと、デザインのズレがほぼ無くなります。

■ 指示書に入れるべき内容一覧

項目内容例
タイトル・テキストイベント名、キャッチコピー、日時、特典
写真・ビジュアル使用したい写真の添付、またはイメージ例
色の指定ブランドカラー(例:#1A3A6E)
フォントイメージ太字ゴシック、上品な明朝など
レイアウトのイメージ参考バナーURL or 手書きのラフ画像
CTA文言無料参加/申し込む/詳細を見る
掲載先Instagram、Google広告、LPなど

ラフの例(簡易構成例)

① 講師写真(左側)
② イベントタイトル(中央・太字)
③ メリット1行(タイトル下)
④ 日時(右下) ⑤ CTAボタン(下部中央)

手書きでも問題ありません。「どこに何を置きたいか」が伝わることが重要です。

4. 参考デザインを必ず共有するべき理由

デザインは言葉だけで共有すると解釈のズレが起こりやすいため、「好きなデザイン例」を必ず共有することが推奨されます。

■ 参考例共有のメリット

メリット説明
方向性のズレがなくなる世界観やトーンが明確に伝わる
修正回数が減る初回から理想に近づける
デザイナーが作業しやすい迷いが減り制作スピード向上

参考例は2~3点ほど提示すると、より精度が上がります。

5. スムーズに進めるためのコミュニケーションのポイント

制作を効率よく進めるためには、コミュニケーション方法も重要です。

■ 効果的なコミュニケーション方法

  • 初回依頼時に「不要な情報」を含めない
  • 修正依頼は具体的に指示する
    (例:タイトル文字を大きく/余白を増やす)
  • 目的を再度伝えてから修正内容を提示する
  • 期限を明確に伝える

曖昧な指示(例:「もっと良くしてください」)は制作側が判断しづらく、仕上がりのズレにつながります。

イベントバナー制作でよくある失敗と改善方法

イベントバナーは、わずかな設計ミスでクリック率や申し込み率が大きく低下します。
ここでは、特に多い失敗例と、その改善方法を簡潔に整理します。

1. 情報を詰め込みすぎて読みにくくなる

● よくある失敗

  • タイトル・日時・特典などをすべて同じ大きさで掲載
  • 写真の上に文字を重ね過ぎて視認性が低下
  • 行間・余白がなく圧迫感がある

● 改善方法(タイト)

  • 情報を「タイトル → メリット → 日時 → CTA」に絞る
  • 行数を減らし、文字サイズはメリハリをつける
  • 写真の明るい余白部分に文字を配置する

視認性の改善だけでCTRが大幅に向上します。

2. 写真が不適切でメイン訴求が伝わらない

● よくある失敗

  • 暗い写真、主役が不明な写真を選んでしまう
  • 背景が複雑で文字が読みにくい

● 改善方法

  • 明るく、主役が明確な写真に差し替える
  • 背景の色を落とし、文字を読みやすく調整
  • 文字を置くための“余白”のある写真を選ぶ

イベント内容が一瞬で理解できる構図が理想です。

3. 配色が統一されていない

● よくある失敗

  • 多色使いでバナーにまとまりがない
  • 文字色と背景色のコントラストが弱い

● 改善方法

  • 色は2〜3色に絞る
  • 白×黒/紺×白など、コントラストを強める
  • SNS・広告・LPのバナーを同じ色調に揃える

配色統一はブランドの信頼性にも直結します。

4. CTA(行動喚起)が弱い・目立たない

● よくある失敗

  • CTAがバナーの端に小さく配置されている
  • 「詳細はこちら」など行動が曖昧

● 改善方法

  • CTAボタンを下部中央または右側へ大きく配置
  • 文言を「無料参加」「今すぐ申し込む」など明確に
  • ボタン色は青・緑・オレンジなど視認性が高い色へ変更

CTAの改善だけでCTRが1.5倍以上になることも多くあります。

5. サイズごとの最適化をしていない

● よくある失敗

  • 同じデザインをSNS・広告・LPに流用
  • 比率が異なるため文字が切れたり潰れたりする

● 改善方法

  • 媒体ごとに比率に合わせて再レイアウトする
  • 最小サイズ(300×250など)に収まるよう文字量を調整
  • 正方形・横長・縦長を想定して、可変しやすい構成にする

「1デザインの流用」は失敗の原因になりやすいため注意が必要です。

6. 世界観がバナーごとにバラバラ

● よくある失敗

  • SNSでは柔らかい印象なのに、広告では硬いデザイン
  • LPとの色味が一致せず、ユーザーが違和感を覚える

● 改善方法

  • 色・フォント・写真のテイストを統一
  • バナーからLPまで一貫したトーンで設計
  • ブランドガイドラインを作成し、更新するたびに共有

世界観の統一は、認知・信頼を積み重ね、CVR向上にもつながります。

効果検証の方法|イベントバナーのクリック率・申し込み率を上げる改善手法

イベントバナーは、制作して終わりではなく、効果を検証し改善し続けることで成果が最大化します。
ここでは、最低限押さえるべき指標と、改善に直結する分析ポイントを整理します。

1. 効果検証で見るべき主要指標

イベントバナーの成果は、次の3つの数値で判断できます。

指標意味改善の目的
CTR(クリック率)バナーがクリックされた割合ビジュアル・コピーの改善
CVR(申込率)LPから申込された割合LPとの整合性・導線改善
CPA(獲得単価)1申込あたりの広告費全体効率の最適化

CTRが低ければバナー改善、CVRが低ければLP改善、CPAが高ければ両方の改善が必要となります。

2. CTR(クリック率)改善のためのチェックポイント

CTR向上は「見やすさ」と「訴求の明確さ」が鍵となります。

● 改善ポイント(タイト)

  • タイトルを大きくし、10〜12語以内にする
  • 写真を明るくし、主役を明確にする
  • CTAを目立つ色に変更する
  • バナーの色数を2〜3色に絞る
  • メリットを1行に簡潔化する

CTRはバナーデザインの評価指標であり、改善優先度が最も高い項目です。

3. CVR(申込率)改善のための確認事項

CTRが高いのにCVRが低い場合は、LPに問題がある可能性が高いです。

● LP側の改善ポイント

  • LPファーストビューで「バナーと同じ訴求」を出す
  • 日時・特典・メリットを分かりやすく整理
  • 申込フォームまでの導線を短くする
  • CTAを複数箇所に配置する
  • スマホ表示で文字が小さすぎないか確認する

バナーとLPの一貫性が整うと、CVRは大きく改善します。

4. A/Bテストで改善を高速化する

A/Bテストは、複数のバナーパターンを比較し、どのデザインが最も成果につながるか判断する方法です。

● テストする項目例(効果が出やすい順)

テスト項目効果が出やすい理由
キャッチコピー認知・興味を左右する最重要要素
写真(人物・商品)印象が大きく変わる
色(背景/CTA)視認性・注目度が変わる
レイアウト読みやすさが変わる

1項目だけ変更し、どの要素が成果に影響したかを明確にします。

5. A/Bテストのベストプラクティス(タイト)

  • 1度に2〜3パターンまでを比較する
  • CTRが高いデザインを基準に改善を繰り返す
  • 結果が出るまで1,000〜3,000インプレッション程度を目安にする
  • 成果が悪いパターンは即停止して最適化する

6. 改善すべきポイントの早見表

症状改善すべき箇所
CTRが低いバナーのタイトル・写真・CTA・配色
CTRは高いがCVRが低いLPの導線・内容整備・ファーストビュー
CPAが高いバナー+LP両方の最適化が必要

期間で改善サイクルを回すことが重要です。

定額制デザインオフィスが作るイベントバナーの強み

定額制デザインオフィスでは、イベント集客を目的としたバナー制作を継続的に行っており、一般的な単発発注と比較して「成果に直結する改善サイクル」を構築できる点が大きな強みです。本章では、当サービスが提供できる価値を簡潔に整理します。

1. 継続的な改善ができるため、成果が蓄積する

一般的な外注では「1枚で完結」することが多く、改善が進みません。
定額制デザインオフィスでは、毎月の制作を通してA/Bテストを前提とした改善が可能です。

● 強み

  • バナー → 数値検証 → 改善 → 再制作の高速サイクル
  • 過去データをもとに精度の高い構成が提案可能
  • LPや広告との整合まで考えた一貫設計が可能

継続制作ならではの「改善前提のデザイン」により、集客効率が安定的に向上します。

2. SNS・広告・LPを横断したデザイン設計が可能

イベント集客は単一バナーでは十分な成果を出せません。
当オフィスでは、複数媒体で一貫した世界観を保つデザインを制作できます。

● 提供可能な制作領域

領域内容
SNSバナーInstagram/X/Facebook
Web広告バナーGoogle/Yahoo/ディスプレイ広告
LPバナーファーストビュー/導線バナー
オフラインチラシ・ポスターなど

複数媒体を統合した設計により、企業のブランド価値を高め、CVR改善に大きく貢献します。

3. イベントの種類に応じた最適デザインの提案力

当オフィスは、セミナー・ワークショップ・展示会など、イベントジャンルに応じた最適な構成・写真・訴求を提案できます。

● 強みの具体例

  • ビジネスセミナー:信頼性を高める構成と配色
  • ワークショップ:親しみやすい写真・柔らかい配色
  • 展示会:規模感・専門性が伝わるビジュアル

イベント特性に合わせて「成果が出る形」を最短で構築します。

4. デザイン統一によるブランド価値の向上

継続制作により、企業の世界観を汲み取ったトーン&マナーを構築できます。

● 得られるメリット

  • バナーごとの雰囲気が統一され、ブランド認知が強化
  • LP・広告・SNSが一貫した世界観でユーザーに伝わる
  • 信頼性向上により、申込率(CVR)の向上につながる

単発依頼では難しい「トーンの統一」を継続的に実現できます。

5. 修正・追加依頼に柔軟に対応できる体制

定額制のため、急なイベント追加・差し替え・修正にも迅速に対応可能です。

● メリット

  • 日程変更や講師差し替えにも即日対応
  • 広告運用中の改善バナーをスピーディに提供
  • 月内で複数イベントの制作にも対応可能

広告運用やSNS運用と密接に連携しながら最適なクリエイティブを継続提供できます。

よくある質問(FAQ)|イベントバナーデザインに関する疑問を解決

イベントバナー制作に寄せられる代表的な質問を、簡潔にまとめて回答します。
初めてバナーを依頼・制作する方でも理解しやすい内容に整理しています。

Q1. イベントバナーには何を入れればよいですか?

最低限必要な情報は以下の5点です。

  • イベント名(タイトル)
  • メリット・特典(1行)
  • 日時・場所(オンライン/オフライン)
  • 講師(写真/名前)
  • CTA(申し込み・詳細を見る)

情報が多いほど読まれないため、優先順位をつけて整理することが重要です。

Q2. SNS用と広告用でデザインは変えるべきですか?

はい。媒体によって最適な構成が異なります。

媒体特徴デザインのポイント
Instagram世界観重視写真・トーンを統一、文字少なめ
X(Twitter)情報優先タイトル大きめ、数字を活用
ディスプレイ広告小サイズで表示読みやすいレイアウトに絞る

「流用」は非推奨で、必ず媒体に合わせた最適化が必要です。

Q3. バナーの文字量はどれくらいが最適ですか?

目安は以下です。

  • SNS:10〜15語以内
  • Web広告:できるだけ少なく(10語以内が理想)
  • LP用バナー:20〜30語まで可

「短く・伝わる」ことが最重要です。

Q4. 写真はどんなものを使えば良いですか?

以下を満たす写真が望ましいです。

  • 明るい(逆光・暗所は不可)
  • 主役が明確(講師・商品など)
  • 背景がシンプルで文字が載せやすい

背景が複雑な写真は文字が読みにくくなるため避ける必要があります。

Q5. 配色はどう決めればよいですか?

以下の基準を参考にします。

  • 色数は2〜3色に限定
  • 文字色と背景色はコントラスト強め
  • ブランドカラーを優先
  • ビジネス系はネイビー・白、ワークショップ系は柔らかい色が適切

配色の一貫性はブランドの信頼性にもつながります。

Q6. バナーのクリック率を改善したい場合は、どこを修正すべきですか?

効果の出やすい改善ポイントは以下の順です。

  1. キャッチコピー
  2. 写真・ビジュアル
  3. 色・コントラスト
  4. CTAの目立ち方・配置
  5. 文字量を減らす

まず「コピー」と「バナーの主役」を見直すことが最も効果的です。

Q7. イベントバナーはどれくらいの頻度で改善すべきですか?

以下を目安とします。

  • SNS広告:1〜2週間ごとに改善
  • ディスプレイ広告:3,000〜5,000インプレッションで判断
  • LP導線の変更があった場合は必ず再設計

改善サイクルが短いほど成果が安定しやすくなります。

まとめ

イベントバナーは、ユーザーが最初に触れる大切な入口です。どれだけ良い内容のイベントでも、バナーで魅力が伝わらなければ、ページを開いてもらうことはできません。

本記事でお伝えしたように、まずは「タイトル・メリット・日時・CTA」を整理し、必要な情報だけを分かりやすく届けることが重要です。さらに、SNS・広告・LPなど媒体ごとに最適なデザインへ調整し、世界観を統一することで、安心感と信頼性が高まり、申し込み率が自然と上がっていきます。

完璧を目指す必要はなく、小さな改善を積み重ねることで必ず成果は伸びていきます。読者の方が自信を持ってイベント集客に取り組めるよう、実践しやすいポイントを意識して制作を進めてみてください。

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山本 麻貴

SEOディレクター

SEO戦略の専門家。検索意図に沿ったコンテンツ設計とサイト改善を得意とし、実践的なSEO対策で多数の上位表示実績あり。
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